キビタキ

初夏の訪れとともに南方からやってきて、クロツグミ、オオルリとともに森をにぎやかす歌の名手です。
ブラック&イエローの配色も美しく、夏鳥のなかでは人気no.1ではないかと思われます。
 
⦁ キビタキ
⦁ スズメ目ヒタキ科
⦁ 英名 Nercissus Flycatcher
⦁ 食性 昆虫など
⦁ 夏鳥

 
 

オスの頭から背中、翼までは真っ黒ベース。
太くてまっ黄色の眉斑があり、まるで大豪院邪鬼のマユゲみたいなカタチです。
胸から喉までは黄色からオレンジへの美しいグラデーション。
腰のあたりの羽毛もまっ黄色で目立つので、イラストでもそこを描きたくて横から見た姿にしました。
メスはやっぱり地味な見た目です。
 
 

さえずりのバリエーションは
「ピリリッ」「ポッポピーポッポピー」「ツクツクホーシツクツクホーシ」など。
ツクツクホーシは蝉のまねなのかわかりませんが、ものまね上手なのは確かなようです。
クマゲラのまねをするという記述が本にありまして、ホントなの?と思っていましたが、2022年そんな個体に遭遇。驚きました。
 
 

キビタキがやってきて少したつと北海道ではエゾハルゼミの鳴く季節になり、森は鳥の声がかき消されるほどうるさくなります。
一か月ほどでエゾハルゼミたちは力尽き、森はまた静かになります。
うって変わってひっそりとなった森を歩くと、そこかしこからキビタキの声が聞こえてきて、ホッとすると同時にこれから本格的な夏が始まるんだなぁとしみじみ思うのです。

スズメ大

Posted by とおる彦