ゴジュウカラ
さかさまの格好で木の幹を伝い降りることができるのはこのゴジュウカラだけです。
下向きに木の幹をつかんで頭をクイっと上にあげるのがお得意の“ゴジュポーズ”。
写真にしてもイラストにしても、必ずこのポーズになるのが悩みどころです。
落ち着きなく木々を飛び回り、思いがけず目の前に飛んできたりするので観察しやすいです。
⦁ ゴジュウカラ 亜種シロハラゴジュウカラ
⦁ スズメ目ゴジュウカラ科
⦁ 英名 Eurasian Nuthatch
⦁ 食性 種、昆虫
⦁ 留鳥
青っぽいグレーの背中が渋カッコいい。
目元に走る黒いラインがシャープな印象を与えます。
くちばしが上向きに反っていて、受け口っぽい。
小鳥界のシャクレ美人ですね。
写真やイラストのモデルは亜種シロハラゴジュウカラ。
ゴジュウカラの北海道バージョンです。
その名の通り、おなかの白さが若干違うようです。
貯食行動で知られるゴジュウカラ。
冬に備え、木の実などの食物を樹幹に埋め込んだりして隠します。
一度隠した食物を取り出して別の場所に移し替えたりもします。
用心深いのか、拘りの強い性格なのかも知れません。
これは夏に撮った映像ですが、虫の死骸らしきものを隠そうとしているところです。
「ここじゃない…ここでもない…」とでも言ってそうな行動です。
「フィフィフィ」「キュピキュピピ」など鳴き方も多彩で声量も大きいです。
静かな冬の森ではひときわ目立ち、存在感は抜群です。
小さくて元気いっぱいのゴジュウカラは、名前の由来といわれる“渋い五十代の隠居”とは程遠いイメージですよね。