シマエナガ
近年、めきめきと知名度を上げ、あっという間に野鳥界ナンバーワンアイドルの地位に昇りつめました。
エナガは全国にいますが、顔全体がまっ白なシマエナガは北海道だけの限定バージョン。
なかなか出会えないめずらしい鳥なのかというとそんなことはなく、自然林が残る大きめな公園などを探すと意外にあっさりと見つかったりします。
⦁ エナガ 亜種シマエナガ
⦁ 英名 Long-tailed Tit
⦁ スズメ目エナガ科
⦁ 留鳥
見た目の可愛さから、おっとりした性格に見えるかもしれませんが、さにあらず。
実際のシマエナガはというと、動きが早くて落ち着きがなく、およそ一か所に止まってくれることがない。
真冬などは、カラ類の混群の先陣を切って現れるものの、ジュリジュリと鳴きながら枝から枝へと飛び回っては、嵐のように飛び去って行く感じです。
カメラを構えてじっくり写真を撮ろうと思っても、簡単にはゆるしてくれません。
写真集に載っているようなシマエナガの姿は、冬場に寒さをしのぐため空気を蓄えて膨らんでいる姿。
冬以外の季節は、ちょっとスリムになって見ようによってはやや貧相(笑)
若い個体は、本州以南のエナガのように薄っすらマユゲがあることもあります。
それにしても、顔のパーツがそれぞれ小さくて、配置が絶妙。
小首をかしげる仕草ひとつとってもあざといこと極まりなし。
シマエナガを知らない海外の人が、写真を見て「これはフォトショだと思うよ」と言い張って譲らなかったのも無理のない話です。